ダーウィンLLP(有限責任事業組合)は、建築、インテリアから、プロダクト、グラフィック、Webにわたる業際型のデザイン組織です。メンバー一人ひとりは独立した存在であり、九州・福岡に根を張りながらも、それぞれの分野において全国レベルで活動しているエキスパートです。こうした各自のスキルを高次元で融合させることによって、より良質な社会環境の成熟に貢献することを目指しています。
ダーウィンLLP(有限責任事業組合)は、メンバーそれぞれのスキルを尊重しながらも、相手の領域に踏み込むことを制限しません。豊富なキャリアに裏打ちされた異なるカテゴリーからの参画は、同じ高みを目指す者にとって、新しい足場を築く何よりの力となるからです。高度なクリエイティビティの相互の触発によって生まれたデザインは、あらゆる市場に新しい視点をもたらすデザインです。
ダーウィンLLP(有限責任事業組合)は、デザインを「創る」ことのみならず、「使う」ことにもこだわります。生み出された瞬間から劣化を始めるようなデザインではなく、それが生まれた「意味」を伝え、よい良い使い方を「使い手」と一緒に考えることで、心に深く浸透するデザインを目指します。一旦、「使い手」の腑に落ちたデザインは、しっかりと日常に根付き、やがて時間を超える存在へと進化するからです。
国際化が進む現在、多くの日本人が6年間以上の英語教育を受けているにも関わらず、きちんとした英語を話せないことがよく問題視されます。しかし、9年間以上の美術教育を受けているのに、また、私たちのコミュニケーションの半分以上は「非言語要素」に依存しているというのに、デザインが「共通言語」として活かされてされていないことは、ほとんど問題になりません。これは一部の熱心な企業を除いて、デザインというものがそれほど重要な経営資源として捉えてこられなかったからにほかなりません。しかし、成長から成熟へと社会が変化するにつれ、デザインの果たす役割は大きく変わろうとしています。それは「個」を主張する「経済的価値観のデザイン」から「共」を重んじる「社会的価値観のデザイン」へのシフトによるものです。個々の商品だけではなく、商品を取り巻コミュニケーションの構造までもがデザインの一部であるという考え方によって、「デザイン・インフラ」とでも言うべきものがようやく認識され始めようとしています。ダーウィンLLP(有限責任事業組合)は、こうした時代の流れを強く認識し、「共通言語としてのデザイン」という視点から、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。
本文のおわりです
鮎川 透 / 今宮優子 / 江藤 実 / 梶原道生 / かねこしんぞう / 後藤 宏 / サーズ恵美子 / 佐藤俊郎 / 原 一真 / 平松聖悟 / 松岡恭子 / 松熊伸幸 / 宮本一伸 |