デザインに対する思い

企業内デザイナーを経て30年という長い間、福岡を拠点にプロダクトデザインに携わってきました。その間に常々感じてきたプロダクトデザインの評価について・・・結果としてのデザインだけを抽出し「良いデザインとは？」「優れたデザインとは？」「未来を拓くデザインとは？」と、理性的な判断と感性的な判断の狭間で曖昧な評価がされている現状では、プロダクトデザインの本質が細切れになってしまうのでは無いかと思っています。プロダクトデザインはモノのデザインをする前に、開発〜生産〜販売の過程の中で現場そのものを根気良く一つ一つデザインしなければ良いデザインは生まれないものだと思っています。現場の中にこそデザインの足跡を残し、継続としての「以後」につなげる事が必要です。プロダクトデザナーの経験を活かし、DarwinLLPのボードメンバーとして今後も時代の先端で競えるスキルや各種の情報を吸収しつつ、自分一人ではできないスケールのテーマや難解なテーマに冷静に立会いたいものだと思っています。

●プロフィール／1947年福岡生まれ。1970年金沢美術工芸大学工業意匠科卒業、70年松下電器産業(株)入社、74年九州松下電器(株)入社、92年(有) アイムデザイン 設立、97年株式会社アイム 組織変更。●実績／なし●所属団体／社団法人 日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA) 正会員、(財)福岡県産業・科学技術振興財団、ベンチャービジネスコーディネーター、福岡産業デザイン協議会 会員、2001〜03年度福岡県産業デザイン賞 審査委員、ベンチャープラザ九州 00〜01年 デザインアドバイザー●受賞歴／1989年グッドデザイン賞金賞 受賞